ぽちっとBプラス No.13『イエス・キリストの系図』
- pochittobible
- 2020年6月19日
- 読了時間: 4分

マタイの福音書の最初は、イエス・キリストの系図で始まります。新約聖書の最初のページを開いてみると、この系図が書かれています。皆さんの中には、それがあまりにも意味不明でおもしろくないので、読むのを挫折した方もいらっしゃるのではないでしょうか?(ぽちっとBの筆者もそうでした!)
ですが、創世記からずっと神の計画を追ってくると、その意味が浮かび上がってきます。
『アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図。』
マタイの福音書1:1
人類を救う救い主は、アブラハム契約(ぽちっとバイブル第9回参照)によってアブラハムの子孫から、そして、ダビデ契約(ぽちっとBプラスNo.5参照)によってダビデの子孫から生まれることが約束されていました。
ですので、このマタイの系図を見ると、イエスがアブラハムの子孫であり、ダビデの子孫であることがわかります。ダビデ王はアブラハムの子孫だったのですね!
同じような系図がルカの福音書3:23~38に書かれています。こちらは、なんとアダム、そして、神に至るところまで書いてあります!何が違うのでしょうか?
一般的に理解されているのは、マタイの系図、すなわち、ヨセフの系図は、イエスがアブラハム、ダビデの子孫として合法的であることを示しており、ルカの系図はマリアの系図で、イエスが実際にマリアから生まれたので、“肉によればダビデの子孫”(ローマ1:3)であることを示しているということです。
マリアも実は、ダビデの子孫だったのですね!
『ヨセフはエリの子で、~』(ルカ3:23)は、当時のユダヤの習慣で、マリアではなく、夫のヨセフの名前が使われています。つまり、ヨセフはエリの婿ということですね。
マタイの系図は、実は、アブラハムからイエスまで、約2000年の歴史と神との契約を背負っていたのです!
以下に、マタイの系図とルカの系図を載せていますので、どうぞ比べてみてください🙂!
📖マタイの福音書 1章1~17節
『アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図。
アブラハムがイサクを生み、イサクがヤコブを生み、ヤコブがユダとその兄弟たちを生み、
ユダがタマルによってペレツとゼラフを生み、ペレツがヘツロンを生み、ヘツロンがアラムを生み、
アラムがアミナダブを生み、アミナダブがナフションを生み、ナフションがサルマを生み、
サルマがラハブによってボアズを生み、ボアズがルツによってオベデを生み、オベデがエッサイを生み、
エッサイがダビデ王を生んだ。ダビデがウリヤの妻によってソロモンを生み、
ソロモンがレハブアムを生み、レハブアムがアビヤを生み、アビヤがアサを生み、
アサがヨシャファテを生み、ヨシャファテがヨラムを生み、ヨラムがウジヤを生み、
ウジヤがヨタムを生み、ヨタムがアハズを生み、アハズがヒゼキヤを生み、
ヒゼキヤがマナセを生み、マナセがアモンを生み、アモンがヨシヤを生み、
バビロン捕囚のころ、ヨシヤがエコンヤとその兄弟たちを生んだ。
バビロン捕囚の後、エコンヤがシェアルティエルを生み、シェアルティエルがゼルバベルを生み、
ゼルバベルがアビウデを生み、アビウデがエルヤキムを生み、エルヤキムがアゾルを生み、
アゾルがツァドクを生み、ツァドクがアキムを生み、アキムがエリウデを生み、
エリウデがエレアザルを生み、エレアザルがマタンを生み、マタンがヤコブを生み、
ヤコブがマリアの夫ヨセフを生んだ。キリストと呼ばれるイエスは、このマリアからお生まれになった。
それで、アブラハムからダビデまでが全部で十四代、ダビデからバビロン捕囚までが十四代、バビロン捕囚からキリストまでが十四代となる。』
📖ルカの福音書 3章23~38節
『イエスは、働きを始められたとき、およそ三十歳で、ヨセフの子と考えられていた。ヨセフはエリの子で、さかのぼると、
マタテ、レビ、メルキ、ヤンナイ、ヨセフ、
マタティア、アモス、ナホム、エスリ、ナガイ、
マハテ、マタティア、シメイ、ヨセク、ヨダ、
ヨハナン、レサ、ゼルバベル、シェアルティエル、ネリ、
メルキ、アディ、コサム、エルマダム、エル、
ヨシュア、エリエゼル、ヨリム、マタテ、レビ、
シメオン、ユダ、ヨセフ、ヨナム、エルヤキム、
メレア、メンナ、マタタ、ナタン、ダビデ、
エッサイ、オベデ、ボアズ、サラ、ナフション、
アミナダブ、アデミン、アルニ、ヘツロン、ペレツ、ユダ、
ヤコブ、イサク、アブラハム、テラ、ナホル、
セルグ、レウ、ペレグ、エベル、シェラ、
ケナン、アルパクシャデ、セム、ノア、レメク、
メトシェラ、エノク、ヤレデ、マハラルエル、ケナン、
エノシュ、セツ、アダム、そして神に至る。』
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会
参考文献
『新聖書ハンドブック』ヘンリー・H・ハーレイ著(いのちのことば社)
『ファイヤーバイブル注解付聖書』(ライフパブリッシャーズ)
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