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ぽちっとバイブル 第57回『モーセと神の出会い』


📖聖書箇所 


初めに、神が天と地とその中のすべてのものとすべての生き物を創造し、中でも人間を神の形に似せて造られました。ところが、人間は自分の創造主である神との約束を破って、自分勝手に生きていくことを選んでしまい、神との関係が断絶してしまいました。


神は、この壊れた関係を回復させるために、アブラハムという人物を選び、彼とその子孫を通して全世界を祝福し、人々を救い出すという契約を結びました。アブラハムの息子イサク、その息子ヤコブとその契約は引き継がれます。そして、ヤコブの息子12人は、やがてイスラエル十二部族となるのですが、エジプトに移住します。彼らはそこで奴隷となり、苦役に従事させられ、苦しい生活を余儀なくされていました。


そのような時に、モーセは神に出会います。


『モーセは、ミディアンの祭司、しゅうとイテロの羊を飼っていた。彼はその群れを荒野の奥まで導いて、神の山ホレブにやって来た。すると主の使いが、柴の茂みのただ中の、燃える炎の中で彼に現れた。彼が見ると、なんと、燃えているのに柴は燃え尽きていなかった。

モーセは思った。「近寄って、この大いなる光景を見よう。なぜ柴が燃え尽きないのだろう。」

主は、彼が横切って見に来るのをご覧になった。神は柴の茂みの中から彼に「モーセ、モーセ」と呼びかけられた。彼は「はい、ここにおります」と答えた。

神は仰せられた。「ここに近づいてはならない。あなたの履き物を脱げ。あなたの立っている場所は聖なる地である。」

さらに仰せられた。「わたしはあなたの父祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。」モーセは顔を隠した。神を仰ぎ見るのを恐れたからである。

(中略)

「今、見よ、イスラエルの子らの叫びはわたしに届いた。わたしはまた、エジプト人が彼らを虐げている有様を見た。今、行け。わたしは、あなたをファラオのもとに遣わす。わたしの民、イスラエルの子らをエジプトから導き出せ。」

出エジプト記 3:1~6,9~10


『神はモーセに仰せられた。「わたしは『わたしはある』という者である。」また仰せられた。「あなたはイスラエルの子らに、こう言わなければならない。『わたしはある』という方が私をあなたがたのところに遣わされた、と。」』

出エジプト記 3:14


こうして、神と出会ったモーセは、その命令の通りにエジプトに出かけ、奴隷にされていたイスラエル人を率いて、エジプトを脱出したのでした。(ぽちっとバイブル第12回ぽちっとバイブル第13回参照)



🐶ぽちっとひとこと


神は、モーセに自分のことを『わたしはある』という者であると伝えています。『わたしはある』と言われても、意味がよくわかりませんね。英語の聖書では、“I AM WHO I AM”と翻訳してあるものが多いようです。


これは、神がいつも存在し、ご自身の計画を実現する神であり、そのためには、地上の人々を用い、時には、地上の出来事に介入すらする神であることを示していると考えられています。そのような力強い神が聖書の神なのですね。


聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会


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