出エジプト！［出エジプト記］

ぽちっとバイブル　第13回　

📖（旧）出エジプト記２章～８章

エジプトで王女の子供として育ちながら、殺人を犯し、エジプトから逃げ、ミデヤンの地（現サウジアラビア北部）で羊飼いとして暮らしていたモーセを神は忘れませんでした。

神はモーセを呼び出します。

『わたしはあなたの父祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。』出エジプト3：6

『今、行け。わたしは、あなたをファラオのもとに遣わす。わたしの民、イスラエルの子らをエジプトから導き出せ。』同3：10

『わたしはあなたがたを取ってわたしの民とし、わたしはあなたがたの神となる。あなたがたは、わたしがあなたがたの神、主であり、あなたがたをエジプトでの苦役から導き出す者であることを知る。わたしは、アブラハム、イサク、ヤコブに与えると誓ったその地にあなたがたを連れて行き、そこをあなたがたの所有地として与える。わたしは主である。』同6：7～8

モーセは実の兄アロンと再会し、エジプト王ファラオとイスラエルの民を去らせるよう交渉し、そうしなければ神からの災いがあることを警告しますが、ファラオは聞き入れません。

神は10の災いをエジプトに下します。

　①ナイル川の水が血に変わる　②カエルの害　③ブヨの害　④アブの害　⑤家畜の疫病　⑥人と家畜に腫物ができる　⑦雹の害　⑧いなごの害　⑨3日間の闇　⑩すべての家の長男、家畜の初子の死

最後の災いの後、イスラエルの民はエジプトを出ていくことができたのでした。

🐶ぽちっとひとこと

最後の災いが起こる前、神はモーセとアロンを通してイスラエルの民に、子羊の血を家の２本の門柱と鴨居に塗るよう命じます。

『その血は、あなたがたがいる家の上で、あなたがたのためにしるしとなる。わたしはその血を見て、あなたがたのところを過ぎ越す。わたしがエジプトの地を打つとき、滅ぼす者のわざわいは、あなたがたには起こらない。この日は、あなたがたにとって記念となる。あなたがたはその日を主への祭りとして祝い、代々守るべき永遠の掟として、これを祝わなければならない。』同12：13～14

これを記念し、イスラエル人は「過ぎ越しの祭り」として、この時同じく神に命じられた種なしパンと苦菜を食べることを祭りとしてお祝いするようになりました。現代のイスラエルでも行われています。2020年は、4月8日の夕方から4月15日までお祝いされるそうです。

この過ぎ越しの祭りは、イエス・キリストの十字架を理解する上でとても大切なものですので、ぜひ覚えておいてくださいね😉

絵画は、コジモ・ロッセッリ作　16世紀頃

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