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ぽちっとバイブル 第72回『パウロの第一次宣教旅行』

更新日:2021年10月24日


📖聖書箇所 

(新)使徒の働き13:1~14:28

🎨『聖パウロ』

グエルチーノ作 1610~1660年頃


パウロは、主にユダヤ人ではない異邦人にイエスの教えを伝えた偉大な“使徒”として知られていますが、十二使徒ではありませんでした。もともとイエスを信じる人々を激しく迫害していたパウロは、十字架の死から復活したイエスに超自然的に出会い、今度はイエスの教えを伝える者に180度変えられた人物でした(ぽちっとバイブル第45回参照)。


そのパウロを最初から受け入れたバルナバと共に、キプロス島と現在のトルコに宣教旅行に出かけることになります。サウロというのは、パウロの別名です。


『彼らが主を礼拝し、断食していると、聖霊が「さあ、わたしのためにバルナバとサウロを聖別して、わたしが召した働きに就かせなさい」と言われた。そこで彼らは断食して祈り、二人の上に手を置いてから送り出した。二人は聖霊によって送り出され、セレウキアに下り、そこからキプロスに向けて船出し、サラミスに着くとユダヤ人の諸会堂で神のことばを宣べ伝えた。彼らはヨハネも助手として連れていた。』

使徒の働き 13:2~5


ふたりは自分たちが思いついた計画ではなく、聖霊によってこの宣教旅行に出かけたことがわかります。この旅は、よくパウロの第一次宣教旅行と言われています。


最初に訪問したキプロス島では、ユダヤ人の偽預言者で魔術師のバルイエスとパウロの対決を通して、総督セルウス・パウルスが信仰を持つということが起こりました。


その後もいろいろなことが起こりますが、よく読んでみると、いくつかのことが共通しています。


① 最初にユダヤ人の会堂に入っている。会堂とは、いわゆるシナゴーグのことで、ユダヤ教徒たちが集まる場所。

② パウロたちの教えを信じる人々と反対する人々が現れ、騒動が起こる。


ピシディアのアンティオキア、イコニオンなどの町々では、ふたりがシナゴーグで話をすると、ユダヤ人もギリシア人も多くの人々が信仰を持ちますが、それを見てねたんだユダヤ人たちがある人々を扇動して、ふたりを迫害させ、追い出すような出来事が同じように起こります。





🐶ぽちっとひとこと


聖書をよく見ると、パウロは、まずシナゴーグに入って、ユダヤ人たちに話をしています。使徒の働き13章によると、パウロの話は、出エジプトから始まって、神が約束された土地に住んだことなどイスラエルの歴史を振り返っています。預言者サムエル、サウル王、ダビデ王の名前も出てきます。そして、神が旧約聖書で約束されていたメシア(救い主)がイエスであること、十字架の死と復活にある希望、イエスを信じることで罪が赦されることを語っています。


ユダヤ人は、旧約聖書に親しみ、その神を信じているので、とても説得力があったと思われます。ところが、いつも反対者が起こり、妨害と迫害が起こるのでした。


『二人はこの町で福音を宣べ伝え、多くの人々を弟子としてから、リステラ、イコニオン、アンティオキアへと引き返して、弟子たちの心を強め、信仰にしっかりとどまるように勧めて、「私たちは、神の国に入るために、多くの苦しみを経なければならない」と語った。また、彼らのために教会ごとに長老たちを選び、断食して祈った後、彼らをその信じている主にゆだねた。』

使徒の働き 14:21~23


パウロとバルナバは、訪れた町々で人々を弟子にし、リーダーを選び、教会という群れを作っていきました。そして、彼らを守り、導かれる神にゆだねたのです。


聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

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