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ぽちっとバイブル 第45回『イエスの使徒となったパウロ』


📖聖書箇所 

(新)使徒の働き22:6~21

🎨「アテネで説教するパウロ」

 ラファエロ・サンティ作 1515年

 (Wikimedia Commonsより)

パウロは、イエスと行動を共にした十二使徒ではありませんでした。ユダヤ教の中でも、厳格なパリサイ派のエリートとして教育を受けて育ち、イエスの教えに反対して、イエスを信じる人々を投獄していた人でした。それがどうして、イエスを信じ、宣教するようになったのか、パウロ自身が語っている場面を読んでみましょう。

『私が道を進んで、真昼ごろダマスコの近くまで来たとき、突然、天からのまばゆい光が私の周りを照らしました。

私は地に倒れ、私に語りかける声を聞きました。

『サウロ、サウロ、どうしてわたしを迫害するのか。』

私が答えて、『主よ、あなたはどなたですか』と言うと、その方は私に言われました。

『わたしは、あなたが迫害しているナザレのイエスである。』

一緒にいた人たちは、その光は見たのですが、私に語っている方の声は聞き分けられませんでした。

私が『主よ、私はどうしたらよいでしょうか』と尋ねると、主は私に言われました。

『起き上がって、ダマスコに行きなさい。あなたが行うように定められているすべてのことが、そこであなたに告げられる』と。

私はその光の輝きのために目が見えなくなっていたので、一緒にいた人たちに手を引いてもらって、ダマスコに入りました。

すると、律法に従う敬虔な人で、そこに住んでいるすべてのユダヤ人たちに評判の良い、アナニアという人が、私のところに来て、そばに立ち、

『兄弟サウロ、再び見えるようになりなさい』と言いました。するとそのとき、私はその人が見えるようになりました。

彼はこう言いました。

『私たちの父祖の神は、あなたをお選びになりました。あなたがみこころを知り、義なる方を見、その方の口から御声を聞くようになるためです。あなたはその方のために、すべての人に対して、見聞きしたことを証しする証人となるのです。さあ、何をためらっているのですか。立ちなさい。その方の名を呼んでバプテスマを受け、自分の罪を洗い流しなさい。』

それから私がエルサレムに帰り、宮で祈っていたとき、私は夢心地になりました。

そして主を見たのです。主は私にこう語られました。『早く、急いでエルサレムを離れなさい。わたしについてあなたがする証しを、人々は受け入れないから。』

そこで私は答えました。『主よ。この私が会堂ごとに、あなたを信じる者たちを牢に入れたり、むちで打ったりしていたのを、彼らは知っています。

また、あなたの証人ステパノの血が流されたとき、私自身もその場にいて、それに賛成し、彼を殺した者たちの上着の番をしていたのです。』

すると主は私に、『行きなさい。わたしはあなたを遠く異邦人に遣わす』と言われました。』

使徒の働き 22:6~21

🐶ぽちっとひとこと

劇的なイエスとパウロの出会いですね。

パウロは、これまでのイエスを信じる人々を迫害する者から、イエスを宣べ伝える者となって、イエスの言葉通り、異邦人に福音を伝える働きをしました。

『私たちは、生きるとすれば主のために生き、死ぬとすれば主のために死にます。ですから、生きるにしても、死ぬにしても、私たちは主のものです。』

ローマ人への手紙 14:8

命がけの激しい迫害の中で、イエスのことを伝え続けたパウロの思いが伝わってくるようです。

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

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