預言者エリヤ [列王記第一]
- pochittobible
- 2020年5月29日
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ぽちっとバイブル 第23回
📖聖書箇所
(旧)列王記第一17~19、21章
列王記第二1~2章
🎨「エリヤの昇天とエリシャ」
作者不明 17世紀
神に任命されて、神の言葉を伝える使命を授かった人を、聖書では預言者といいます。旧約聖書には多くの預言者が出てきますが、多くは単独で働き、その期間も長い人から短期間の人までさまざまでした。
預言者エリヤを見てみましょう。エリヤの主な働きは、列王記第一17章~19章、21章、列王記第二1~2章に見ることができます。
エリヤは、北のイスラエル王国で活動した預言者でした。当時のアハブ王に干ばつを預言し、自分自身はカラスに食べ物を運んでもらって飢えをしのぎ、瓶の中のなくならない粉と同じく尽きない油で養われ、死人をよみがえらせました。そして、王が頼っていた異教バアル教の450人の預言者に、たった1人で対決して勝利し、地に雨をもたらすなど、神の力がエリヤを覆っていたのでしょう、数々の奇跡をもたらした人物でもありました😳
ところが、そのエリヤも、王妃イゼベルから命を狙われていることを知り、逃げます。そして、次のように神に言います。
『主よ、もう十分です。私のいのちを取ってください。私は父祖たちにまさっていませんから。』
列王記 第一19:4
『私は万軍の神、主に熱心に仕えました。しかし、イスラエルの子らはあなたとの契約を捨て、あなたの祭壇を壊し、あなたの預言者たちを剣で殺しました。ただ私だけが残りましたが、彼らは私のいのちを取ろうと狙っています。』
列王記 第一19:4
この言葉は、神と深い関係を持っていたとはいえ、預言者としての働きがどれだけ厳しく、心身とも疲れ果てる時があることを物語っているようですね。神に従い通したエリヤに、神は答えます。
『しかし、わたしはイスラエルの中に七千人を残している。これらの者はみな、バアルに膝をかがめず、バアルに口づけしなかった者たちである。』
列王記 第一19:18
エリヤは、主に従う仲間がいると聞いて、大きな励ましを受けたことでしょう🙂
🐶ぽちっとひとこと
エリヤは、後継者エリシャが見守る中、劇的な地上での最期を迎えます。
『こうして、彼ら(=エリヤとエリシャ)がなお進みながら話していると、なんと、火の戦車と火の馬が現れ、この二人の間を分け隔て、エリヤは竜巻に乗って天へ上って行った。』
列王記 第二2:11
聖書の中で、地上での肉体の死を体験しなかった2人のうちの1人がこのエリヤです。(もう1人は創世記のエノク。(創世記5:24))
エリヤの名前は、旧約聖書の他の預言書や新約聖書にも登場します。エリヤは神に忠実に仕えた預言者だったのです😊
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会
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