イスラエル王ダビデ [サムエル記第二]
- pochittobible
- 2020年4月24日
- 読了時間: 3分

ぽちっとバイブル 第18回
📖聖書箇所 サムエル記第二全体(バテ・シェバ事件11章~12章)
🎨ダビデ像 ミケランジェロ作 1501-1504年
ダビデについて、とてもぽちっとバイブルでは全てを伝えきれないのですが、ハイライトをご紹介します🙂
ダビデを妬んで命まで狙ったイスラエル初代のサウル王は、敵との戦いに敗れ、悲惨な最期を遂げます。その後、ダビデは、まず、自分の部族ユダ族の地で王となり、やがて全イスラエルの王となります。そして、エルサレムを征服し、近隣の敵対する民族との戦いに勝利し、王国を確立していきます。
『ダビデはますます大いなる者となり、万軍の神、主が彼とともにおられた。』
(旧)サムエル記 第二5:10
ダビデは神を信じ、部下からも慕われ、王としての指導力を発揮しました。ところが、大きな罪を犯します。有名なバテ・シェバ事件です。
ある日、ダビデは美しい女性が沐浴するのを見かけ、その女性バテ・シェバを招き入れ、関係を持ってしまいます。ところが、彼女は、ダビデの忠実な部下ウリヤの妻で、ウリヤは戦場に出かけていました。バテ・シェバの妊娠を知ったダビデは、ウリヤが休暇を取るよう画策しますが、忠実なウリヤは、皆が戦場で野営している時に自分だけ帰ることはできないと言って、帰りません。
結局、ダビデは激しい戦場の前線にウリヤを故意に行かせるようにして、敵の手によって戦死させたのでした😔
これは信仰と正義の人、ダビデだろうかと信じられない話ですが、聖書はあからさまに書いています。
🐶ぽちっとひとこと
この罪の後、預言者ナタンが神から遣わされて、ダビデの罪を指摘します😮
『今や剣は、とこしえまでもあなたの家から離れない。あなたがわたしを蔑み、ヒッタイト人ウリヤの妻を奪い取り、自分の妻にしたからだ。』
(旧)サムエル記 第二12:10
ダビデは、その時、自分の罪を認め、悔い改めて、聖書の中の詩篇で次のように言っています。
『私の咎を私からすっかり洗い去り私の罪から私をきよめてください。~私はあなたの目に悪であることを行いました。~』
(旧)詩篇51:2, 4
この事件の後、ダビデはさまざまな問題に直面することになります。子供同士の残虐な事件や争い、息子の反逆、そして、晩年にはダビデ自身の不信仰によって神からの災いにも会いました。
それでもこのダビデについて、聖書は後継者の息子ソロモンを挙げて、こう言っています。
『ソロモンが年をとったとき、その妻たちが彼の心をほかの神々の方へ向けたので、彼の心は父ダビデの心と違って、彼の神、主と一つにはなっていなかった。』
(旧)列王記 第一11:4
ということは、ダビデは神と心一つになっていたということですね。そして、古代イスラエル王国全盛期の王になった息子ソロモンは、知恵に満ち、神殿建設を成し遂げながら、父ダビデの信仰を受け継がなかったことが読み取れます。
このように、崇高さと罪深さを持ち、生々しくも人間味あふれるダビデの人生が聖書には書かれています。ぜひ、聖書本文で、または、聴くドラマ聖書で、ダビデの人生を味わってみてください😉
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会
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