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ぽちっとバイブル 第73回『パウロの第二次宣教旅行』


📖聖書箇所 

(新)使徒の働き15:40~18:22

🎨『聖パウロ』

ピーテル・パウル・ルーベンス作 1615年


第一次宣教旅行の後、アンティオキアで福音を伝えていたパウロは、以前訪れた町々のクリスチャンたちがどうしているかを確かめるために出かけることにします。今度は、指導的な人物で預言者でもあったシラスと一緒に行くことになりました。第二次宣教旅行です。


パウロたちは、以前訪れた町々を訪問し、諸教会を励まします。ところが、アジア地方で福音を語ることを聖霊に禁じられ、また、パウロが当初行こうとしていた北の地域に行くことも聖霊が許しませんでした。逆にマケドニアに渡ることを示唆する幻を見て、それが神の導きと確信したのでした。


こうして、パウロたちはマケドニアに渡り、ピリピという主要な町に入ります。そこで、ある女奴隷を占いの霊から解放したことで、その主人たちに恨まれ、投獄されてしまいます。


『真夜中ごろ、パウロとシラスは祈りつつ、神を賛美する歌を歌っていた。ほかの囚人たちはそれに聞き入っていた。すると突然、大きな地震が起こり、牢獄の土台が揺れ動き、たちまち扉が全部開いて、すべての囚人の鎖が外れてしまった。目を覚ました看守は、牢の扉が開いているのを見て、囚人たちが逃げてしまったものと思い、剣を抜いて自殺しようとした。パウロは大声で「自害してはいけない。私たちはみなここにいる」と叫んだ。看守は明かりを求めてから、牢の中に駆け込み、震えながらパウロとシラスの前にひれ伏した。そして二人を外に連れ出して、

「先生方。救われるためには、何をしなければなりませんか」と言った。

二人は言った。

「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」

そして、彼と彼の家にいる者全員に、主のことばを語った。看守はその夜、時を移さず二人を引き取り、打ち傷を洗った。そして、彼とその家の者全員が、すぐにバプテスマを受けた。』

使徒の働き 16:25~33





ぽちっとひとこと


パウロとシラスは投獄される際、むちで打たれていました。痛みと苦痛の中にあったと思われますが、このような状況にあっても、神を賛美する歌を歌っています。


『私は、どんな境遇にあっても満足することを学びました。』

ピリピ人への手紙 4:11


まさに、パウロが後に書いたこの手紙の言葉通りです。パウロたちの気高い様子を見たからでしょうか、看守とその家族がイエスを信じ、バプテスマを受けるという大きな喜びも体験したのでした。


その後、テサロニケ、べレア、アテネ、コリントを回るのですが、ある人々は信仰に入り、ある人々からは迫害を受けるということが繰り返し起こります。


『ある夜、主は幻によってパウロに言われた。

「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。わたしがあなたとともにいるので、あなたを襲って危害を加える者はいない。この町には、わたしの民がたくさんいるのだから。」

そこで、パウロは一年六か月の間腰を据えて、彼らの間で神のことばを教え続けた。』

使徒の働き 18:9~11


パウロは、イエス・キリストのためなら、どんなことも耐え忍ぶ鉄人と私たちは思っていますが、この言葉を読むなら、パウロでさえも“恐れ”を感じることがあったことが想像できます。このようにして、パウロたちは神の言葉を持って、聖霊によって導かれ、励まされ、前進していったのですね!


聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

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