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ぽちっとバイブル 第65回『ゼカリヤ書』


📖聖書箇所 

(旧)ゼカリヤ書

🎨『ゼカリヤ』(システィナ礼拝堂天井画)

ミケランジェロと弟子作 1508~1512年


預言者ゼカリヤは、レビ人で祭司であり、バビロン捕囚から解放され、エルサレムに帰還したユダヤ人たちと同じ時代の人物でした。


『ユダヤ人の長老たちは、預言者ハガイとイドの子ゼカリヤの預言を通し、建築を行って成功した。彼らはイスラエルの神の命令により、またキュロスとダレイオスと、ペルシアの王アルタクセルクセスの命令によって、建築を終えた。』

エズラ記 6:14


このエズラ記の言葉では、ゼカリヤは、エルサレムに帰還したユダヤ人たちに神殿を再建するよう、預言者ハガイとともに励ましていたことがわかります。


『権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって』

ゼカリヤ書 4:6


これは、当時のユダヤ人指導者ゼルバベルへの神の言葉ですが、神の計画に沿った働きは、人間の力ではなく、神の霊(聖霊)によって励まされて、成し遂げることができると教えてくれます。


聖書では、ある人物が意味のある夢を見たり、幻を見る話が多く出てきますが、ゼカリヤ書でもとても象徴的な描写が出てきて、最初は戸惑うことが多いと思います。ダニエル書やヨハネの黙示録に似た雰囲気の描写に感じられますが、慣れてくると最初の頃の読みづらさが不思議となくなってきますね!


ゼカリヤ書1~8章では、当時ゼカリヤに神が与えられた幻が続けて書かれています。それは、当時の人々の状況と未来への希望を示しています。


9~14章では、やがてメシア、すなわち救い主がやってくること、そのメシアをユダヤ人は拒絶すること、けれども、最終的にはメシアを『私の神』と言うようになり、この世界の終わりに起こる出来事が示唆されています。


『その日、主の足はエルサレムの東に面するオリーブ山の上に立つ。』

ゼカリヤ書 14:4


世界の終わりの時に、この言葉通り、イエス・キリストが来られるのですが、新約聖書にも同じようなことが書かれています。


『「ガリラヤの人たち、どうして天を見上げて立っているのですか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行くのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになります。」

そこで、使徒たちはオリーブという山からエルサレムに帰った。』

使徒の働き 1:11~12


これは、復活したイエス・キリストがオリーブ山から天に昇った直後に、天使が使徒たちに語った言葉です。使徒たちは、オリーブ山からイエスを見送ったのです。それで、同じようにオリーブ山にイエスがまた来られると言っているのです。話が一致していますね。


聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会


参考:聖書プロジェクト



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