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ぽちっとバイブル 第58回『モーセの後継者ヨシュア』


📖聖書箇所

(旧)ヨシュア記1:2~9

🎨「エリコの奪取」

ジェームス・ティソ作 1896~1902年


聖書の中で、トーラー(モーセ五書)の後に出てくるのが「ヨシュア記」です。ここには、モーセの後継者となったヨシュアの働きが書かれています。


『あなたの一生の間、だれ一人としてあなたの前に立ちはだかる者はいない。わたしはモーセとともにいたように、あなたとともにいる。わたしはあなたを見放さず、あなたを見捨てない。強くあれ。雄々しくあれ。あなたはわたしが父祖たちに与えると誓った地を、この民に受け継がせなければならないからだ。』

ヨシュア記 1:5~6


神はヨシュアにこのように告げ、その役割が約束の地カナンに入って、イスラエル人たちにその地を継がせることであることを語りました。


その言葉通りにモーセ亡き後、ヨシュアはイスラエル人を率いて、カナンの地に入り、エリコの戦いをはじめとしたいくつもの戦いを勝ち抜き、イスラエル12部族に土地を分割します。


そして、イスラエルのために戦ったのは神であることを忘れないこと、神を愛し、神の命令であるモーセの律法を守ること、でなければ、神が与えたこの地からイスラエルは滅び失せるという遺言ともいえる言葉を残して、ヨシュアはその生涯を終えます。



🐶ぽちっとひとこと


『わたしはあなたに命じたではないか。強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたが行くところどこででも、あなたの神、主があなたとともにいるのだから。』

ヨシュア記 1:9


ヨシュアほど、“強くあれ。雄々しくあれ。”と言われた人物はなかったのではないかと思うぐらい、この言葉が繰り返しヨシュアに対して語られています。


新しいプロジェクトを任されて、その責任の重さに圧倒されたかもしれませんが、神のこの言葉によってどれだけ励まされ、奮い立ったことでしょうか。


ヨシュアは失敗もありましたが、『私と私の家は主に仕える。』(ヨシュア記24:15)という有名な言葉を残し、信仰を守り通しました。


『ヨシュアがいた間、また、主がイスラエルのために行われたすべてのわざを経験して、ヨシュアより長生きした長老たちがいた間、イスラエルは主に仕えた。』

ヨシュア記 24:31


この言葉は、これから後のイスラエル人の神への反抗と堕落を暗示していますが、歴史はこの後、士師記の時代(ぽちっとバイブル第15回参照)に入り、混乱を経て、王国時代に向かっていくことになります。


聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会


参考:聖書プロジェクト『ヨシュア記』

   


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