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ぽちっとバイブル 第56回『ヨセフの生涯と神の計画』


📖聖書箇所 

(旧)創世記37:3~5、39:23、50:20~26

🎨「ヤコブの子、兄弟ヨセフを売る」

コンスタンチン・フラヴィツキー作 1855年


50章ある創世記は、37章からヤコブの子ヨセフを中心に物語が展開していきます。

ヨセフは、ヤコブ(=イスラエル)の12人の息子のうち、11番目の子供でした。


『イスラエルは、息子たちのだれよりもヨセフを愛していた。ヨセフが年寄り子だったからである。それで彼はヨセフに、あや織りの長服を作ってやっていた。

ヨセフの兄たちは、父が兄弟たちのだれよりも彼を愛しているのを見て、彼を憎み、穏やかに話すことができなかった。

さて、ヨセフは夢を見て、それを兄たちに告げた。すると彼らは、ますます彼を憎むようになった。』

創世記 37:3~5


兄弟間の憎しみの始まりは、父親ヤコブの偏愛だったと言えそうです。そのために、ヨセフは兄たちから奴隷としてエジプトに売られます。(ぽちっとバイブル第11回参照


その後も無実の罪で投獄されるなど、ヨセフは苦難の中を過ごします。


『監獄の長は、ヨセフの手に委ねたことには何も干渉しなかった。それは、主が彼とともにおられ、彼が何をしても、主がそれを成功させてくださったからである。』

創世記 39:23


神(=主)はヨセフが無実の罪で監獄に入れられていることを知りながらも、ヨセフとともにおられ、その困難な状況のままでヨセフを守られたことがわかります。



🐶ぽちっとひとこと


エジプトの王ファラオの夢を、神からの啓示によって解き明かしたヨセフは、ファラオの次の位という高官になります。そして、夢の解き明かしの通りに、その地域全体に飢饉が起こった時、兄たちがエジプトに穀物を買いに来て、ヨセフと再会します。そして、ヤコブも一族全員とエジプトに移り住むことになります。


兄たちは、ヨセフが奴隷として売り飛ばされたことを恨んでいるのではないかと恐れますが、ヨセフは言います。


『あなたがたは私に悪を謀りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとしてくださいました。それは今日のように、多くの人が生かされるためだったのです。』

創世記 50:20


神は、敢えて困難を止めることはせず、それを後に良いことにされることがあるのですね。そして、ヨセフと兄たちの物語は、単なる家族間の愛憎劇で終わるものではなく、神の大きな計画の中で、次のストーリーにつながっていくことになります。


『ヨセフは兄弟たちに言った。

「私は間もなく死にます。しかし、神は必ずあなたがたを顧みて、あなたがたをこの地から、アブラハム、イサク、ヤコブに誓われた地へ上らせてくださいます。」

ヨセフはイスラエルの子らに誓わせて、「神は必ずあなたがたを顧みてくださいます。そのとき、あなたがたは私の遺骸をここから携え上ってください」と言った。

ヨセフは百十歳で死んだ。彼らはヨセフをエジプトでミイラにし、棺に納めた。』

創世記 50:24~26


エジプトで名実ともに成功したヨセフでしたが、イスラエルの民が、神が約束された土地に帰る日が来ることを信じていたことがわかります。


やがて、時代も支配者も変わり、エジプトでイスラエル人たちは奴隷とされ、苦しい生活を強いられることになります。そして、モーセが登場し、エジプトを脱出することに話は続いていくのです。


聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

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