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ぽちっとバイブル 第46回『私は福音を恥としません~ローマ人への手紙』

  • pochittobible
  • 2020年11月13日
  • 読了時間: 3分

📖聖書箇所 

(新)ローマ人への手紙 1:16~17

🎨「サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂のパウロ像」

ピエール=エティエンヌ・モンノー作  1700年頃

(© Marie-Lan Nguyen / Wikimedia Commons)

新約聖書の中には、21通の手紙がありますが、そのうち、最初の13通がパウロによって書かれました。その中でも『ローマ人への手紙』は、一番長く、神学的な内容を扱っているとても重要な書物とされています。

『私は福音を恥としません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシア人にも、信じるすべての人に救いをもたらす神の力です。福音には神の義が啓示されていて、信仰に始まり信仰に進ませるからです。「義人は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。』

ローマ人への手紙 1:16~17

ローマ人への手紙全体の主題は、この箇所であると言われています。福音は、民族に関係なく、イエス・キリストを信じるすべての人に救いをもたらす神の力なのですね。

“福音”とは、何でしょうか? 聖書を読んでいると、“イエス・キリストの福音”(マルコ1:1)と使われ、“福音を信じる”、“福音を宣べ伝える”などの言い方がたくさん出てきます。

“福音”は、元のギリシャ語では“ユーアンゲリオン”と言い、その意味は、“良い知らせ”で、英語では、gospel(ゴスペル)です。では、どんな“良い知らせ”なのでしょうか? それは、イエス・キリストを自分の神と信じる者は、それ以前神を知らず、神に背を向けてきたという罪が赦され、死んでも、新しい世界で生きる永遠のいのちが与えられるという“知らせ”と言えるでしょう。

また、“神の義”は、神の正しさ、公正さであり、“義人”は、神にとって正しいとされる人のことです。

ですので、ここでパウロは、誰でもイエス・キリストを信じるなら、罪赦されて、神の前に正しいとされ、その信仰が成長し、神と共に歩む人生を豊かに生きることができると言っているようですね!

🐶ぽちっとひとこと

ローマ人への手紙の中では、次のようにも書かれています。

『しかし今や、律法とは関わりなく、律法と預言者たちの書によって証しされて、神の義が示されました。すなわち、イエス・キリストを信じることによって、信じるすべての人に与えられる神の義です。そこに差別はありません。すべての人は罪を犯して、神の栄光を受けることができず、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いを通して、価なしに義と認められるからです。』

ローマ人への手紙 3:21~24

旧約聖書時代に神からユダヤ人に与えられた律法とは関係なく、イエス・キリストを信じるなら、どんな人も差別なく、神の前に正しいとされることを言っています。すべての人は、神に背を向けるという罪を犯していますが、神の恵みによって、イエス・キリストを信じるだけで罪が赦され、神の目に正しいとされるとも言っています。

当時のローマでは、イエスを信じるユダヤ人と、イエスを信じる、ユダヤ人ではない人々である異邦人との間に、理解・意見のくい違いがあったと思われます。パウロはその問題を正し、“福音”の力によって、両者が和解し、一致して歩むことができるとこの手紙の中で励ましています。

さらに、9章~11章では、ユダヤ人(=イスラエル)のリーダーたちは、イエスをメシア(救い主)として受け入れなかったけれど、それがかえって福音が異邦人に広がることになり、そしてやがてはユダヤ人も救われると、神の計画を宣言しています。

『兄弟たち。あなたがたが自分を知恵のある者と考えないようにするために、この奥義を知らずにいてほしくはありません。イスラエル人の一部が頑なになったのは異邦人の満ちる時が来るまでであり、こうして、イスラエルはみな救われるのです。

「救い出す者がシオンから現れ、ヤコブから不敬虔を除き去る。」』

同11:25~26

とても壮大で、深い内容の手紙ですね!!

『どうか、私たちの主イエスの恵みが、あなたがたとともにありますように。』

同16:20

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

参考文献

『ファイヤーバイブル注解付聖書』(ライフパブリッシャーズ)

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