ぽちっとバイブル 第37回『イエスとザアカイ』
- pochittobible
- 2020年9月11日
- 読了時間: 2分

📖聖書箇所
(新)ルカの福音書19:1~10
🎨「キリストとザアカイ」
ニルス・L・スティーブンス作
デンマーク 1913年
(Wikipediaより)
今日は、有名なザアカイの話です。
『それからイエスはエリコに入り、町の中を通っておられた。するとそこに、ザアカイという名の人がいた。彼は取税人のかしらで、金持ちであった。彼はイエスがどんな方かを見ようとしたが、背が低かったので、群衆のために見ることができなかった。それで、先の方に走って行き、イエスを見ようとして、いちじく桑の木に登った。イエスがそこを通り過ぎようとしておられたからであった。イエスはその場所に来ると、上を見上げて彼に言われた。
「ザアカイ、急いで降りて来なさい。わたしは今日、あなたの家に泊まることにしているから。」
ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。人々はみな、これを見て、
「あの人は罪人のところに行って客となった」と文句を言った。
しかし、ザアカイは立ち上がり、主に言った。
「主よ、ご覧ください。私は財産の半分を貧しい人たちに施します。だれかから脅し取った物があれば、四倍にして返します。」
イエスは彼に言われた。
「今日、救いがこの家に来ました。この人もアブラハムの子なのですから。人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。』
ルカの福音書19:1~10
🐶ぽちっとひとこと
ザアカイは、取税人のかしらでした。当時、取税人は支配者であるローマ帝国のために税金を徴収するということだけでも人々から嫌われていましたが、彼らは、定められた金額に上乗せして自分たちの懐に入れていました。ですから、余計に人々から憎まれていました。
イエスとザアカイの出会いを考えてみると、イエスは、人々から嫌われ、お金があっても満たされない心でいるザアカイをはじめから知っており、その心をいやし、解放するつもりで、ザアカイの名前を呼ばれたように思われます。
ザアカイもイエスを木に登ってまで見ようとする姿に、イエスに対する期待があったのでしょう。喜んで、イエスの招きに応えています。ザアカイの心が解放され、喜びにあふれた様子が伝わってきますね。
ひとりの人が神と出会う時、人のすべてを知っている神が、その人の名前を呼ばれるという神の計画があることが感じられます。
『だが今、主はこう言われる。ヤコブよ、あなたを創造した方、イスラエルよ、あなたを形造った方が。
「恐れるな。わたしがあなたを贖ったからだ。わたしはあなたの名を呼んだ。あなたは、わたしのもの。」』
(旧)イザヤ書43:1
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会
参考文献
Comments