ぽちっとバイブル 第25回『キリスト（メシア）誕生の預言』

📖聖書箇所（旧）イザヤ書9：6～7

🎨「東方三博士の礼拝」

　ジョット・ディ・ボンドーネ作　1303年

ぽちっとバイブルは、いよいよイエス・キリストが登場するところまでやってきました！今回は、キリスト（＝メシア）が生まれることを記した預言を確認しましょう。

『ひとりのみどりごが私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。その主権は増し加わり、その平和は限りなく、ダビデの王座に就いて、その王国を治め、さばきと正義によってこれを堅く立て、これを支える。今よりとこしえまで。万軍の主の熱心がこれを成し遂げる。』

（旧）イザヤ書　9：6～7

イザヤ書の預言者イザヤは、イエスが誕生する700年前にこの預言を書きました。この箇所の“ひとりのみどりご”は、救い主メシア、すなわち、キリストを指しています。“メシア”はヘブル語の、“キリスト”はギリシャ語の、どちらも“救い主”を意味します。イエス・キリストのイエスは名前ですが、“キリスト”は、名字ではなく、救い主を意味する称号だったのですね。

ここで、そのみどりご（赤ちゃん）は、やがて人々に神の知恵を助言すること、力強い神であること、永遠の平和の王国を治めること、ダビデの子孫から生まれることがわかります😀

🐶ぽちっとひとこと　

旧約聖書には、イエス・キリストという名前は一度も出てきません。ですが、イエスのことを表す箇所、いわゆるメシア預言は、たくさんあります。イエス・キリスト自身が新約聖書の中で次のように言っています。

『そしてイエスは言われた。「わたしがまだあなたがたと一緒にいたころ、あなたがたに話したことばはこうです。わたしについて、モーセの律法と預言者たちの書と詩篇に書いてあることは、すべて成就しなければなりません。」』

（新）ルカの福音書　24：44

これは、イエスが十字架にかかって死んだ後、復活して、弟子たちのいる所に現れた時に語った言葉です。モーセの律法は、旧約聖書の最初の５つの書、いわゆるモーセ五書のことです。モーセ五書と預言書と詩篇に書いてあるメシア預言は、すべて実現しますよということですね。

『あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思って、聖書を調べています。その聖書は、わたしについて証ししているものです。』

（新）ヨハネの福音書　5：39

これもイエス自身の言葉です。当時、新約聖書はまだ書かれていませんでしたから、この聖書は旧約聖書のことです。イエス自身が旧約聖書に自分のことが書かれていると言っているのです。

神の、イエス・キリストを通して実行する壮大な計画が、聖書全体に書かれていることがうかがえますね😉

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