ぽちっとBプラス No.54『マリアについて整理してみました』
- pochittobible
- 2021年8月13日
- 読了時間: 2分
🎨『マグダラのマリア』
アンドレア・ソラーリ作 1524年
聖書には、何人もの“マリア”が出てきますね。今回は、“マリア”について整理してみました。
① イエスの母マリア
『キリストと呼ばれるイエスは、このマリアからお生まれになった。』
マタイの福音書 1:18
まず、イエスの母マリアです。ルカ3章の系図によると、父親の名前はエリです。これは、マリアの系図であり、当時の習慣として女性のマリアではなく、夫のヨセフの名が書かれています。マリア自身もダビデの子孫なのですね。このマリアは、イエスの十字架、復活、昇天後も弟子たちと共にいて、神に祈っていました。(使徒1:14)
② マグダラのマリア
『さて、週の初めの日の朝早く、よみがえったイエスは、最初にマグダラのマリアにご自分を現された。彼女は、かつて七つの悪霊をイエスに追い出してもらった人である。』
マルコの福音書 16:9
マグダラは、ガリラヤ湖岸の町の名前でもあるので、そこの出身なのかもしれません。このマルコの言葉の七つの悪霊を追い出してもらう場面は、聖書に書かれていません。わかっていることは、イエスの十字架を見届けたこと、イエスの復活の際、墓を見に行き、天使に出会ったこと、その後、復活のイエスに出会ったことです。
③ マルタとラザロの姉妹マリア
『さて、ある人が病気にかかっていた。ベタニアのラザロである。ベタニアはマリアとその姉妹マルタの村であった。このマリアは、主に香油を塗り、自分の髪で主の足をぬぐったマリアで、彼女の兄弟ラザロが病んでいたのである。』
ヨハネの福音書 11:1~2
このマリアは、姉のマルタがもてなしのために忙しくしていた時に、イエスのもとで話に聞き入っていたマリアです。エルサレムに近いべタニアに住んでいました。
その他にも、クロパの妻マリア(ヨハネ19:25)がいます。イエスの十字架を見届けた婦人のひとりで、マルコ15:40での同じ人物と思われる箇所は、小ヤコブとヨセの母マリアとなっています。(マタイ27:56では、ヤコブとヨセフの母マリア)
当時、“マリア”という名前は、よくある名前だったのですね。マリアは、ヘブル語では、Miryamで、ミリアムです。ということは、モーセの姉のミリアムも同じ名前ということになりますね。
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会
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