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ぽちっとBプラス No.52『聖書で何度も出てくるユダヤ人のイスラエル帰還の預言』


旧約聖書を読んでいると、類似することが何回も語られていることに気づきます。その中から、いくつかの箇所を挙げてみましょう。


『あなたの神、主はあなたを元どおりにし、あなたをあわれみ、あなたの神、主があなたを散らした先の、あらゆる民の中から、再びあなたを集められる。たとえ、あなたが天の果てに追いやられていても、あなたの神、主はそこからあなたを集め、そこからあなたを連れ戻される。』

申命記 30:3~4


『その日、主は再び御手を伸ばし、

ご自分の民の残りの者を買い取られる。

彼らは、アッシリア、エジプト、パテロス、クシュ、

エラム、シンアル、ハマテ、

海の島々に残っている者たちである。

主は国々のために旗を揚げ、

イスラエルの散らされた者を取り集め、

ユダの追い散らされた者を

地の四隅から集められる。』

イザヤ書 11:11~12


『見よ、その時代が来る。

──主のことば──

そのとき、わたしはダビデに一つの正しい若枝を起こす。

彼は王となって治め、栄えて、

この地に公正と義を行う。

彼の時代にユダは救われ、

イスラエルは安らかに住む。

『主は私たちの義』。

それが、彼の呼ばれる名である。

それゆえ、見よ、その時代が来る──主のことば──。そのとき、もはや人々は『イスラエルの子らをエジプトの地から上らせた主は生きておられる』と言うことはなく、『イスラエルの家の末裔を、北の地や、彼らが散らされていたすべての地から上らせた主は、生きておられる』と言って、自分たちの土地に住むようになる。』

エレミヤ書 23:5~8


『わたしが彼らを諸国の民の間から帰らせ、彼らの敵の地から集めるとき、多くの国々が見ている前で、わたしは彼らのうちにわたしが聖であることを示す。わたしは彼らを国々に引いて行かせたが、また彼らを彼らの地に集め、もう国々には一人も残さない。このとき彼らは、わたしが彼らの神、主であることを知る。』

エゼキエル書 39:27~28


これらの箇所に共通することは、ユダヤ人が世界中に散らされるけれど、“わたし”である神が彼らを、“彼らの地”に集めるということです。


ユダヤ人の歴史を見てみると、ダビデ王・ソロモン王の後に国が南北に分かれ、北のイスラエルがアッシリアに滅ぼされ(BC722年)、南のユダもバビロンに滅ぼされる、いわゆる“バビロン捕囚”(BC586年)が起こりました。


その後、ペルシアの時代にバビロン捕囚された人々はエルサレムに帰り、エズラ記・ネヘミヤ記にあるように、神殿や城壁の再建に取り組みます。ですから、この時、ユダヤ人たちがエルサレムに帰るということが起こりました。部分的に人々が帰還したと言えますが、世界中からの帰還ではありませんでした。


ところが、イエス・キリストがこの世界に来られ、十字架にかかり復活し、天に昇り、初代教会が誕生した後、AD70年にエルサレムはローマ帝国によって崩壊させられ、ユダヤ人たちは文字通り世界中に離散していき、“ディアスポラ”となりました。


それから1800年ほど経った19世紀の終わりごろから、世界中に離散していたユダヤ人が、当時はまだオスマン帝国の領土内であった現在のイスラエルの地に帰還しはじめます。これをアリヤーと言います。そこは何もない荒野でしたが、オスマン帝国の許可を得て、不在地主だった人々から土地を買い取って、ユダヤ人たちは入植したと言われています。


アリヤーはその後も続き、ロシアや東欧をはじめ、世界中から現在も多くのユダヤ人たちがイスラエルに移住しているそうです。


紀元前から1世紀に書かれた聖書に、現在起こっていること、そして、これから起こることが預言され、実際に実現しているということなのでしょうか? もっと知りたくなりますね!


聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会


参考文献:

『ファイヤーバイブル注解付聖書』(ライフパブリッシャーズ)

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