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ぽちっとBプラス No.43『ユダ族のユダ』


ヤコブには12人の息子がいました。12人のうちの4番目がユダです。


『そのころのことであった。ユダは兄弟たちから離れて下って行き、名をヒラというアドラム人の近くで天幕を張った。そこでユダは、カナン人で名をシュアという人の娘を見そめて妻にし、彼女のところに入った。』

創世記 38:1~2


ユダにはこの後、息子が3人生まれたとあります。長男エルの妻はタマルです。ところが、エルは亡くなり、当時のしきたりで、次男オナンがタマルを妻にします。けれどもオナンも亡くなってしまいます。そこで、本来ならば、三男のシェラがタマルを妻にすべきですが、ユダはシェラも死ぬかもしれないと思い、タマルを実家に帰してしまいます。


その後、ユダはある町で娼婦と関係を持ちます。実はユダが来ると知って、タマルが娼婦に扮していたのでした。ユダはそうとは知らずにタマルと関係したのです。そして、タマルが妊娠していることがわかり、姦淫の罪で人々の前に引き出されます。その時にタマルが示したのが、ユダと関係を持った時に、ユダから預かった品物でした。


『ユダはこれを調べて言った。

「あの女は私よりも正しい。私が彼女をわが子シェラに与えなかったせいだ。」

彼は二度と彼女を知ろうとはしなかった。』

創世記 38:26


何とも生々しい話です。タマルから生まれたのは、双子の男子、名前はペレツとゼラフでした。


ユダは、兄弟たちがヨセフを最初、殺そうとした時に、それでは得にならないと言って、奴隷に売ることを提案しました。それが結局はヨセフの命を救います。そして、エジプトの高官になったヨセフの前でも、そのやり取りの中で自分が犠牲になってもよいと申し出ています。


この善人なのか悪人なのかよくわからないユダという人物を通して、イスラエル十二部族の中のユダ族が生まれ、民数記によると最も子孫が多い民族となったのでした。


『アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図。

アブラハムがイサクを生み、イサクがヤコブを生み、ヤコブがユダとその兄弟たちを生み、

ユダがタマルによってペレツとゼラフを生み、ペレツがヘツロンを生み、ヘツロンがアラムを生み、』

マタイの福音書 1:1~3


イエス・キリストはユダ族から生まれますが、救い主イエスを生み出す人々にユダとタマルのような人々がいたことがわかります。神はそのような人間的な人々の中から救い主キリストをこの世界に送られたのですね!


聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

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