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ぽちっとBプラス No.40 『サレムの王メルキゼデク』

  • pochittobible
  • 2021年1月29日
  • 読了時間: 3分

🎨『アブラハムとメルキゼデクの会見』

  ディルク・ボウツ 1464-1467


ソドムの町が滅ぼされる前のことです。別の王たちの連合軍がソドムの町を襲い、ロトとその財産、人々を奪い、連れ去るという事件が起こりました。その知らせを聞いたアブラハム(当時はアブラム)は、部下を率いて追跡して戦い、ロトと財産、その他の人々を救い出すということがありました。


アブラハムたちが帰って来た時、ソドムの王が迎えに出てきたのですが、もう一人出迎えた人物がいました。


『また、サレムの王メルキゼデクは、パンとぶどう酒を持って来た。彼はいと高き神の祭司であった。彼はアブラムを祝福して言った。

「アブラムに祝福あれ。いと高き神、天と地を造られた方より。

いと高き神に誉れあれ。あなたの敵をあなたの手に渡された方に。」

アブラムはすべての物の十分の一を彼に与えた。』

創世記 14:18~20


“サレム”はエルサレムのことで、メルキゼデクは王であり、また、祭司でもあったようです。そして、アブラハムを祝福しました。


このメルキゼデクのことを引き合いに出して、詩篇と新約聖書のへブル人への手紙の中では、イエス・キリストのことを説明しています。


『主は誓われた。思い直されることはない。

「あなたはメルキゼデクの例に倣いとこしえに祭司である。」』

詩篇 110:4


『イエスは永遠に存在されるので、変わることがない祭司職を持っておられます。したがってイエスは、いつも生きていて、彼らのためにとりなしをしておられるので、ご自分によって神に近づく人々を完全に救うことがおできになります。』

ヘブル人への手紙 7:24~25


イスラエル人で祭司となるのは、イスラエル十二部族の中のレビ族の人々でした。ところが、アブラハムの時代は、まだイスラエル十二部族は存在していません。イスラエル十二部族は、アブラハムのひ孫世代ですから!


イエスのことを部族で考えるなら、イエスは人としてはユダ族の出身です。メルキゼデクも、詳しいことはわからりませんが、イスラエル十二部族の存在以前の人です。


イスラエル十二部族とは、アブラハムの孫ヤコブ(後に神から“イスラエル”と呼ばれる)の息子12人から出た子孫たちのことです。(ぽちっとバイブル第11回参照


ですので、へブル人(=イスラエル人、ユダヤ人)にイエスのことを説明しようとした手紙の著者は、イエスはレビ族出身ではないが、同じようにレビ族ではないメルキゼデクのように永遠の祭司であると語ったようです。


このメルキゼデクの名前を覚えておくと、難しいと思われるへブル人への手紙の理解のヒントになります!


参考文献:ウェブサイト


聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

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