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ぽちっとBプラス No.34 『みことばを行う人~ヤコブの手紙』


ヤコブの手紙を書いたヤコブは、イエスの十二弟子のヤコブではなく、イエスの兄弟のヤコブと言われています。つまり、このヤコブは、ヨセフとマリアの子供ということです。


彼は、イエスの生前、イエスがメシアであることを受け入れていなかったことが福音書に書かれていますが、後に、イエスを救い主として認め、エルサレムの教会のリーダーになりました。


『みことばを行う人になりなさい。自分を欺いて、ただ聞くだけの者となってはいけません。』

ヤコブの手紙 1:22


『この恵みのゆえに、あなたがたは信仰によって救われたのです。それはあなたがたから出たことではなく、神の賜物です。行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです。』

エペソ人への手紙2:8~9


ヤコブの手紙の言葉と、パウロが説き明かすこのエペソ人への手紙などの言葉には、矛盾があるとされ、歴史的にヤコブの手紙は誤解され、軽んじられてきたことがありました。


パウロは、神を信じるだけで救われると言い、ヤコブは行いがなければ信仰も死んでいると言うのです。確かに、一見矛盾のように聞こえます。


イエス自身は人としてはユダヤ人であり、十二使徒やパウロ、そして、この手紙を書いたヤコブも生粋のユダヤ人でした。ユダヤ人の考え方として、信仰があるなら、それに伴う行動があるのは当然でした。神との関係が先にあり、その結果として、神が望む行動を取るというわけです。神との関係、つまり、救いを得るために行動するのではなかったのです。神への信仰は、日々の生活の中での実践に結びついていたのです。


ですので、ヤコブは信仰を守って日々どう生きていくのかについて、人々を励ましていたのですね。


聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会


参考文献

『ファイヤーバイブル注解付聖書』(ライフパブリッシャーズ)

『The COMPLETE JEWISH Study Bible』 (HENDRICKSON BIBLES)

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