ぽちっとBプラス No.18 『ペテロの信仰と生涯』

ペテロは、12人の中でも福音書の中での記述が多く、ヤコブ、ヨハネと共に、最もイエスの近くにいた3人のうちのひとりでした。ペテロはいつも12人の中で最初に言葉を発し、湖の中に飛び込んだり、イエスに倣って水の上を歩こうと挑戦したり、情熱的で衝動的ですが、勇気もある人物だったようです🙂

イエスを神の子キリストと告白し、イエスのために命をもかけると断言していたペテロですが、イエスが捕らえられた時、三度イエスを知らないと否定してしまいます。

『ペテロは、「鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言います」と言われたイエスのことばを思い出した。そして、外に出て行って激しく泣いた。』

（新）マタイの福音書26：75

やがて、よみがえったイエスに出会い、その後、聖霊に満たされること（ぽちっとバイブル第31回参照）を通して、ペテロは大きく変えられます。

ペテロは、イエスから次のように言われていました。

『あなたはペテロ（注：“石”という意味）です。わたしはこの岩の上に、わたしの教会を建てます。よみの門もそれに打ち勝つことはできません。わたしはあなたに天の御国の鍵を与えます。』

マタイの福音書16：18～19

（注：ぽちっとバイブルによる）

この言葉の通り、ペテロは迫害も恐れず、イエスが救い主キリストであることを大胆に人々に語るようになりました。そして、今後登場するパウロやイエスの実の弟ヤコブらと協力して、教会の基礎を築きました。伝承によると、最期は殉教したと言われています。

『万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。

何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。』

（新）ペテロの手紙第一 4：7～8

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

参考文献

『新聖書ハンドブック』ヘンリー・H・ハーレイ著（いのちのことば社）

『カラー新聖書ガイドブック』（いのちのことば社）