ぽちっとBプラス No.12 『これまでのストーリーをふり返る*その2』
- pochittobible
- 2020年6月12日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年11月27日

今回は、ぽちっとBプラスNo.6『これまでのストーリーをふり返る』の続きです!
前回は、神がイスラエルの王ダビデと、ダビデの子孫から永遠の王国の王が出るという契約を結ばれたところまででした。
ダビデの子ソロモンは、神殿を建設し、栄華を誇りました。けれども、ソロモンの死後、王国は分裂し、北のイスラエル、南のユダに分かれます。北のイスラエルは最初から不信仰な王が続き、BC722年にアッシリアによって滅ぼされます。南のユダは、何人かの神を信じる王が現れましたが、BC586年、バビロン(新バビロニア)によって滅ぼされ、神殿も壊されてしまいました。そして、多くの人々がバビロンに連れていかれました(バビロン捕囚)。
その後、バビロンはペルシアによって滅ぼされますが、ペルシアは、ユダヤ人(=イスラエル人)にエルサレムに帰る許可を与えたので、エズラやネヘミヤなど、帰還した人々はエルサレムで神殿や城壁の再建に取り組みました。
イスラエルの南北分裂王国時代、神は預言者たちを起こし、神を信じなくなった人々へのさばきとして、国の滅亡やバビロン捕囚を預言させました。が、同時に、神はやがて、救い主(メシア)を遣わし、アブラハムやダビデと契約されたことを成し遂げるという希望も伝え続けられたのでした。
そして、旧約聖書と新約聖書の間の約400年間に、世界は大きく変化し、地中海沿岸地域には、ローマ帝国が出現して、いわゆるパクス=ローマーナ(ローマの平和)と呼ばれる政治的に安定した時代を迎えます。ギリシャ語が公用語となり、“すべての道はローマに通じる”と言われたように交通網が整えられたのでした。
『見よ、その時代が来る。──主のことば──そのとき、わたしはダビデに一つの正しい若枝を起こす。彼は王となって治め、栄えて、この地に公正と義を行う。彼の時代にユダは救われ、イスラエルは安らかに住む。『主は私たちの義』。それが、彼の呼ばれる名である。』
(旧)エレミヤ書 23:5~6
このエレミヤの言葉にあるように、ユダヤ人たちは、やがてダビデの子孫から、自分たちに公正と義を行う救い主が現れると信じて、待ち望んでいました!
「これまでのストーリーをふりかえる年表 2020/06/13 更新」

聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会
参考文献
『新聖書ハンドブック』ヘンリー・H・ハーレイ著(いのちのことば社)
『ファイヤーバイブル注解付聖書』(ライフパブリッシャーズ)
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