ダビデの登場 [サムエル記第一]
- pochittobible
- 2020年4月17日
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ぽちっとバイブル 第17回
📖聖書箇所(旧)サムエル記 第一 16章~24章
🎨『槍をダビデに投げつけたサウル王』 ハンセン作 19世紀
“そのころ、イスラエルには王がなく、それぞれが自分の目に良いと見えることを行っていた”(士師記21:25)人々は、周囲の国々のように王を求めました😮
その時、最後の士師であり、神の預言者でもあったサムエルは、サウルの頭に油を注いで(注)、サウルをイスラエルの王とします。ところが、サウル王はイスラエル王として、信仰によって民を導いていくことができず、やがて神から退けられることになります😔
そこに、登場したのがダビデです。
『サムエルは油の角を取り、兄弟たちの真ん中で彼(=ダビデ)に油を注いだ。主の霊がその日以来、ダビデの上に激しく下った。』
サムエル記 第一16:13
ダビデはサムエルから油注がれて、将来の王となることを示されます。ダビデはまだ若く、最初はサウル王に仕える家来となりました。そして、敵対していたペリシテ人の巨人ゴリヤテとの闘いに信仰によって勝利し、その後も行く先々で勝利を重ね、民衆の人気も得たので、サウル王はダビデをねたむようになります。
サウル王は精神的にも霊的にも病んで、ダビデを殺そうとしたため、ダビデは逃亡せざるを得なくなりました😯
(注)油を注ぐとは、神がある人に特別な役割を与えて任命する時になされる行為でした。それは神の霊“聖霊”に満たされ、神の力を受けることでもあります。
🐶ぽちっとひとこと
サウル王に命を狙われて逃亡したダビデですが、ある日、ダビデと部下が洞穴に隠れていると、そこにサウルが用を足しに入ってきます。ダビデの部下は今がサウルを倒すチャンスだとダビデに進言しますが、ダビデは次のように言います。
『私が主に逆らって、主に油注がれた方、私の主君に対して、そのようなことをして手を下すなど、絶対にあり得ないことだ。彼は主に油注がれた方なのだから。』
サムエル記 第一24:6
そして、もう一度同じような場面があります。その時もダビデは言います。
『「殺してはならない。主に油注がれた方に手を下して、だれが罰を免れるだろうか。」ダビデは言った。「主は生きておられる。主は必ず彼を打たれる。時が来て死ぬか、戦いに下ったときに滅びるかだ。私が主に逆らって、主に油注がれた方に手を下すなど、絶対にあり得ないことだ。~」』
サムエル記 第一26:9~11
ダビデは、“主に油注がれた方”に自分で復讐することを決してしませんでした。
新約聖書に次のように書かれています。
『愛する者たち、自分で復讐してはいけません。神の怒りにゆだねなさい。こう書かれているからです。「復讐はわたしのもの。わたしが報復する。」主はそう言われます。』
ローマ人への手紙12:19
聖書に書いてある通りですね😉
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会
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