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ぽちっとBプラス No.60『エルサレム会議』


📖聖書箇所

(新)使徒の働き 15:1~35


初代教会が誕生して以来、各地で教会が築き上げられ、信者の数が増えていきました。そうすると、ユダヤ人以外の大勢の人々もイエスを信じて立ち返るということが起こっていったのです。


ところが、ある人々は、「モーセの慣習にしたがって割礼を受けなければ、あなたがたは救われない」と教えていました。パウロやバルナバはそのことに反対していました。この問題について使徒たちや長老たちが集まり、話し合ったことが、使徒の働き15章に書かれています。いわゆる“エルサレム会議”です。


多くの論争の後、次のような決定がなされました。


『聖霊と私たちは、次の必要なことのほかには、あなたがたに、それ以上のどんな重荷も負わせないことを決めました。すなわち、偶像に供えたものと、血と、絞め殺したものと、淫らな行いを避けることです。これらを避けていれば、それで結構です。祝福を祈ります。』

使徒の働き 15:28~29


そして、このことを書いた手紙を、バルナバとパウロたちは、アンティオキアに届けました。


ところで、論争の中で、ヤコブの発言が聖書には記されています。(このヤコブは、イエスの弟にあたる人物と思われます。十二使徒のヤコブは、これ以前に殉教しています。)


ヤコブは、アモス書から引用して、預言者たちのことばも一致していると言っています。


『その後、わたしは

倒れているダビデの仮庵を再び建て直す。

その廃墟を建て直し、

それを堅く立てる。

それは、人々のうちの残りの者と

わたしの名で呼ばれるすべての異邦人が、

主を求めるようになるためだ。

──昔から知らされていたこと、

それを行う主のことば。』

使徒の働き 15:16~18


ダビデの仮庵”とは、将来イスラエル十二部族がキリストの統治のもとで暮らしていくことを意味していると言われています。そこに、異邦人も加わり、共に主を求めていくことになるのでしょうか!


ところが、アモス書には、使徒の15:18の言葉はなく、これはイザヤ書45:21がもとになっているのではないかという説があります。


『告げよ。証拠を出せ。ともに相談せよ。

だれが、これを昔から聞かせ、

以前からこれを告げたのか。

わたし、主ではなかったか。

わたしのほかに神はいない。

正しい神、救い主、

わたしをおいて、ほかにはいない。』

イザヤ書 45:21


ヤコブは、異邦人への神の約束は、預言者が語る以前から存在したと言いたかったのではないかと考えられるのです。(The Jewish Roots of Acts / Shulam with Le Cornu参照)


今回の問題は、異邦人に割礼は強制しないということで解決しました。そして、そこから大きく福音が広まり、今の時代につながっているのですね!


聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

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