ぽちっとバイブル 第39回『最後の晩餐』
- pochittobible
- 2020年9月25日
- 読了時間: 3分

📖聖書箇所
(新)マルコの福音書14:12~25
🎨「最後の晩餐」
ロッサーノ福音書より 6世紀
(Wikipediaより)
イエスが十字架にかかる前に、弟子たちと最後の過越祭の食事をしました。これは、「最後の晩餐」として知られています。
『そして、彼らが席に着いて食事をしているとき、イエスは言われた。
「まことに、あなたがたに言います。あなたがたのうちの一人で、わたしと一緒に食事をしている者が、わたしを裏切ります。」
弟子たちは悲しくなり、次々にイエスに言い始めた。
「まさか私ではないでしょう。」
イエスは言われた。
「十二人の一人で、わたしと一緒に手を鉢に浸している者です。人の子は、自分について書かれているとおり、去って行きます。しかし、人の子を裏切るその人はわざわいです。そういう人は、生まれて来なければよかったのです。」
さて、一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、神をほめたたえてこれを裂き、弟子たちに与えて言われた。
「取りなさい。これはわたしのからだです。」
また、杯を取り、感謝の祈りをささげた後、彼らにお与えになった。彼らはみなその杯から飲んだ。イエスは彼らに言われた。
「これは、多くの人のために流される、わたしの契約の血です。まことに、あなたがたに言います。神の国で新しく飲むその日まで、わたしがぶどうの実からできた物を飲むことは、もはや決してありません。」』
マルコの福音書14:18~25
🐶ぽちっとひとこと
今日の聖書箇所は、前半の裏切る者についての予告と、後半の“新しい契約”についてに分けられます。
裏切る者は、イスカリオテのユダで、最後の晩餐以前からイエスを裏切ることを計画していました。そして、ヨハネの福音書によると、ユダは、イエスからパン切れを受け取ると、すぐにその場所から出て行ったようです。(ヨハネの福音書13:30)
ユダについてのイエスの言葉、『人の子を裏切るその人はわざわいです。そういう人は、生まれて来なければよかったのです。』は、とても厳しく聞こえます。イエスは自分が人々を救うために十字架につけられて死ぬことを、必ず成就する神の計画として、当然知っていました。だからこそ、機会があったにもかかわらず、悔い改めなかった裏切る者の最期を嘆いて出てきた言葉であったと言えるのではないでしょうか。
そして、後半は、イエスの死により、人々が罪赦されることを“新しい契約”として、覚えていくことを教えています。イエスのからだはパンとして、血はぶどう酒(未発酵のものだったそうです)として、イエス・キリストを信じる信仰によって、新しい契約関係が始まることを弟子たちに示されました。これは今でも、聖餐(せいさん)式として、キリスト教会で行われています。
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会
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